「アベラールとエロイーズ」(1970)サード・イアー・バンド

サード・イアー・バンドの3rdアルバムをネットでお安いユーズドを注文して、届いてみたらレンタル落ちながらも日本盤であった!しかも解説付きで非常に助かった。
実在する12世紀のキリスト教神学者と修道女との純愛悲恋をテーマとした、ドイツのアニメーションテレビ番組のためのサウンドトラックである。(その筋では有名な物語のようだ)
題材のせいか、以前引用した

東洋のラーガ形式、ヨーロッパの民俗音楽、実験音楽および中世の影響を受けて即興の音楽描写を創作していった

の「中世」の部分が今までで一番強く出ているが、基本線の無国籍民族音楽アヴァンギャルド性は保持している。
このバンドは、アヴァンギャルド性が強いにも関わらず、押しつけがましさがないので、サウンドトラックには最適であろう。その証拠に、最高傑作とされる次作も映画のサントラである。早く届かないかな。