ケイト・ブッシュ「センシュアル・ワールド」(1989)

先日。注文したと書いたケイト・ブッシュであるが

https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2022/09/22/060148

「元ジャパンのミック・カーンや、ブルガリアン・ヴォイスのグループ、トリオ・ブルガルカが参加している」という「センシュアル・ワールド」の感想を載せそびれていたのであらためて。
一聴して、これはミック・カーンが参加しているとか、ブルガリアン・ヴォイスのグループが参加しているとかの問題ではないことがわかった。
日本語解説も参考にして、彼女のこのアルバムまでの流れを書くと、傑作「愛のかたち」(1985)の後、上記のベスト(1986)で一段落つけて、新作としては4年のインターバルを経て発売されたのがこの「センシュアル・ワールド」なのであるが、彼女が参加したピーター・ガブリエルの「SO」の発売がそのインターバル期間の1986年なのだ。
何が言いたいかと言うと、このアルバムで行われている、ワールド・ミュージックのプリミティブでアグレッシブなリズムとかを全面的に取り入れている手法が、まさにピーター・ガブリエルそのものなのだ。が、しかし、これはある意味本家を越えた深い取り入れ方で、元の彼女の世界とワールド・ミュージックの融合はとてつもなく魅力的である。彼女の発声も、西洋的発声を捨てたような、地声を強調している部分も多々ある。そうなるとブルガリアン・ヴォイスとまた相性がいいのだ。

こちらが1曲目の「センシュアル・ワールド」

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3曲あるトリオ・ブルガルカが参加しているの中で、最もトリオ・ブルガルカが前面に出ている「ロケッツ・テイル」

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