アニー・ハズラム「不思議の国のアニー」(1977)

アニー・ハズラムのソロ・アルバムについては何回か書いているが

https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2017/08/30/050144

https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2017/09/01/045306

なぜか1stソロである「不思議の国のアニー」については食指が動かなかった。理由はわからないが、たぶん当時は、クラシックのカバーという方に興味があったのかもしれない。
というわけで、ルネッサンス在籍時のソロ・アルバム「不思議の国のアニー」を購入した。
当時のアニーの恋人、元ELOのマルチプレイヤー、ロイ・ウッドとルネッサンスのベーシスト、ジョン・キャンプが曲作り、演奏に全面的に参加、ロイ・ウッドはプロデュースも兼ねている。
ジョン・キャンプの2曲はやはりルネッサンスの香りがする。ロイ・ウッドの3曲はロックンロール、アフリカの民族音楽風、クラシックのヴォカリーズ風と多岐におよんでいる。(ロックンロールの途中でロイ・ウッドが一瞬リードヴォーカルを取るのは鼻につくが)
残りの3曲がカバーなのだが「もし貴方を愛したら」を聴いている時に、ミュージカルかディズニーアニメの主題歌みたいだ、と思ったら「回転木馬」の曲であった!
以前書いたが、パートリッジファミリーの母親役シャーリー・ジョーンズが映画版を演じた往年のブロードウェイ・ミュージカルで、実はそれを知ってから、レンタルビデオで1回は見ているのだが、曲は全く記憶になかった(汗)

https://hakuasin.hatenablog.com/entry/20050324/p1

カバーの2曲目がボビー・ダーリン(寡聞にして知らなかった)の1961年ヒット曲、そしてドヴォルザークの旅路でこのアルバムは幕を閉じる。
タイトル通りのアニーの魅力満載のおもちゃ箱のような佳作で、もっと早く買えばよかった。