マゼールのシベ6(旧盤)

シベリウス 交響曲第6番
ロリン・マゼール指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1968)
ダメ元で聴いてみたマゼールのシベ6であるが、これはうれしい誤算だった。
先日のシベ7のように虚仮脅しの面もあるが、一気呵成に展開しているため、虚仮脅しをうんざりする暇がない(笑)
常々シベ6の第1~3楽章はスピードが勝負と書いてきているが、全体的に速いヴァンスカ盤よりさらに速い。
この交響曲で、唯一テンポを落とすべき第4楽章も速くなってしまったのが惜しいが、ヴァンスカ盤より速いテンポを設定した、というだけでこの演奏は評価していい。
世間ではマゼールのシベ7は評価されているのに、この第6は評判が聴こえてこない、というのは、いかに私の価値観が世間からづれているか、の証拠なんだろうな(笑)
しかし、こういうめっけもんがあるから、デイヴィス盤やバルビローリ盤も、一応は聴いた方がいいんだろうな。