柳原白蓮エッセイ集「ことたま」

先日九条武子について書いたときにちらっと触れた柳原白蓮の文章を読んでみたくて図書館で借りてきた。2015年の出版であり、随分最近だな、と思ったがたぶん2014年の「花子とアン」で白蓮が話題になったためなのだろう。さまざまな雑誌や書籍に発表された彼女のエッセイが収録されているし、最後には夫君宮崎龍介による白蓮の半生も収録。
いわゆる白蓮事件の時、九条武子だけが見方であった、と書かれてあり、また先日触れた霊媒の話ものっているが、彼女は「霊を信じている」と明言しており九条武子の霊が本物であったらよかったのに、というニュアンスで書かれていた。
キリスト教、仏教、神道にも造詣が深く、実際にスピリチュアル的というか宗教的な人だったのだろう。
興味深いのは白蓮事件から女性解放運動の先駆けというかシンボル的な扱いをされている場合が多いが、実際は微妙に違うようで、白蓮事件を映画化したものに違和感を覚えたり(次の文章は実際の文章ではなく私がこうではないか、という前提で書き直している)封建的な時代で女性が苦しむことも、一概に否定せずそれにより女性の精神性が深まる、みたいなニュアンスで暗に自由を満喫する現代女性を逆に憐れんでいたりする・・・・
現代のフェミニストが読んだら噴飯ものかもしれないが、これも宗教的な視点があればこそであろう。