マゼールのシベ7(旧盤)

シベリウス 交響曲第7番
ロリン・マゼール指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1966)
マゼールのシベ7が、えらく評判が良い。ので、単独で買っても良かったのだが、実は単独で買うより全集BOXのほうが安いのだ(汗)最近はこういう逆転現象があたりまえだ。
こちらが旧盤で交響曲のみ、新盤(ピッツバーグ響)はヴァイオリン協奏曲と管弦楽を含む。
さて、このマゼールの7番、クレッシェンド、デクレッシェンドの振り幅が大きく、アクセント付けも強い、静と動の対比も著しく、ウィーン・フィルの響きはどこまでも美しい。これを名演とする人の気持ちもわからないではない。
しかし、私に言わせればこれは単なる「虚仮脅し」に過ぎない。バルビローリほど不快ではないが、こういう「効果を狙った演奏」はシベリウスの本質からは遠い。
残りの曲は、ウィーン・フィルの響きを楽しむためだけに聴くことになるのかな。