デイヴィス バルビローリ のシベ7

シベリウス  交響曲第7番
デイヴィス指揮 ボストン交響楽団(1975)
デイヴィス指揮 ロンドン交響楽団(1994)
旧盤は、音価いっぱいに弾かせるのびやかな音作りは好感がもてるが、どうもこの人の演奏は心に染み入ってこない。第6では「腰」が無い、という表現を使ったが「芯」が無い、というべきか。
新盤は、テンポが若干落ちてくるが「ゆっくり」というよりは「弛緩」に感じられてしまう。
うーん、この先他の曲を聴くのは気が重くなってきたな。

 

 

シベリウス 交響曲第7番
サー・ジョン・バルビローリ指揮 ハレ管弦楽団(1967)
かつては、シベリウスと言えばバルビローリという時代があった。
御多分に漏れず、私も最初に聴いたシベリウスの交響曲がバルビローリであったが、店頭にたまたまあったせいかしらないが、よりによって4番を買ってしまったのだった(汗)
さすがにいきなり4番は敷居が高く、それから長らくシベリウスを聴こうとしなくなってしまったのであった。
しかし、ここまでシベリウスを聴いてくると、バルビローリもちゃんと聴きたくなっので全集を購入、さっそく7番を聴いてみた。
すべてを意味ありげに、もったいをつけた演奏だ。しかし、そうすると本当の意味が失われてしまっている。ブルックナーにおけるヨッフムにあたるか。つまり、当時のシベリウスの一般化には貢献したが、実はシベリウスの本質から離れた演奏である。
ああ、これで他の曲を聴く気が失せたな(汗)