「東北学/忘れられた東北」

「東北学/忘れられた東北」赤坂憲雄(2009:東北学へ(1)(1996)改題)
先日「「蒼き蝦夷の血」をペンディングした」と書いたが、読みたい本がたまっていたせいである。その中の一冊がこちら。たまたま書店で見かけて買ったが作者は著名な民俗学者らしい(汗)そういえば「異人論序説」はタイトルは聴いた事があるような。
柳田国男の東北観は、あくまで中央から見た柳田国男の脳内ファンタジーである、というのはけっこう言われている事だと思うが、この人はその草分け的存在なんだろうか、心強い事だ。
いきなり、知り合いの詩人が語った話として、
祖父からつけられた別名「笑史(えみし)」があり、その祖父が亡くなる直前にその詩人(当時十歳)に、当家がエミシの王族の末裔であり、エミシの誇りを持って生きよ、と伝えられた
というのが出てきてゾクゾクっと来た。
真偽のほどは定かではないが、何百年もそういう言い伝えを残してきた家があったということは確かなのだ!凄い事だ。
また、貞任山、貞任高原とか知らなかったし、いろいろと勉強になる。