十三の冥府 内田 康夫

浅見光彦シリーズは十数年前かなり読んでいた。ご当地が舞台ということで、久々に購入。これだけ長い間ある程度のレベルを保ちながらシリーズを続けるということは並大抵のことではない。内田さんは、実際に現地に来て、かなり詳細に取材をして執筆しているというのがよく分かる。津軽と南部の違いもちゃんと押さえているし、方言もかなり正確だ。テーマが「東日流外三郡誌」をモデルとしていて、キリストの墓等の青森のあやしいスポットもちゃんと取り上げられているので、青森入門、青森のあやしいスポット入門にも最適(?)かも。しかし「サンタランド」は知らなかったなあ。青森生まれ、札幌、埼玉育ちの私だから、知らない青森がまだまだある。他のレビューでは、ミステリーとしての穴も指摘されているが、まあ、この手の作品は、ミステリーというより、ストーリーや、旅情(?)を楽しむものとして読めば楽しめるので、良いのでは?