最年少のドラゴンボーイ(1973)

アン・アキャフリイ
短編集「塔のなかの姫君」に収録されている「パーンの竜騎士」を舞台にした短編だが、作品を紹介するわけではない。「パーンの竜騎士」シリーズは、第1作を船戸牧子、2作目以降を小尾芙佐が翻訳しているが、用語の訳し方は船戸牧子を踏襲している。しかし、上記の短編は浅羽莢子が翻訳しているが、用語の訳し方がかなり違うので、受ける印象が違ってくる。
例をあげると(前が浅羽、後が船戸〜小尾)
ドラゴンボーイ:童児ノ騎士
ドラゴンライダー:竜騎士
ブロンズドラゴン:青銅竜
大岩窟のリーダー:大巖洞ノ統領
大岩窟の女主人:大巖洞ノ洞母
どちらがいいかは、好みの問題だ。浅羽訳だと、ずっとSFっぽく聞こえるが、船戸訳の方がなんか中世風の趣きがあっていい感じだ。しかし「洞母」とか良く思いついたものだ。