ポルナレフ革命(1973)(1974)

ミッシェル・ポルナレフ
ダイアナ様がポルナレフのことをお書きになっていたので便乗では無いがちょっと書かせていただく。このアルバムは謎が多い(アナログ盤の話)
①この曲に収録されているシングルヒット曲が、ベストに収録されない。
②日本盤と海外盤のジャケット、タイトル、曲順、編集やミックスが違う。
③日本盤のほうが先にリリースされている。
もしかしたら、②と③の関係で版権がややこしくなって①を引き起こしたのかもしれない・・・ちなみに、アナログ日本盤とCD海外盤のタイトル、曲順は以下の通り。
日本盤 Polnareve(1973)
SideA
愛の伝説
囚われのプリンス
素敵な欲望
ガラスの涙
ポルナレフ革命(インストロメンタル)
SideB
ファンクラブの皆様へ
ロージーからの手紙
僕はロックンローラ
悲しみのロマンス
サーカスへの誘い
ファンクラブの皆様へ(インストロメンタル)
海外盤 Michel Polnareff(1974)
SideA
ファンクラブの皆様へ
囚われのプリンス
ロージーからの手紙
悲しみのロマンス
ファンクラブの皆様へ(インストロメンタル)
SideB
サーカスへの誘い
素敵な欲望
愛の伝説
ポルナレフ革命(インストロメンタル)
僕はロックンローラ
ガラスの涙

まず曲順であるが、圧倒的に日本盤に軍配が上がる。日本盤は曲調の違いをうまくバランスをとって配置して、全体の流れが実にスムーズだ。海外盤はてんでんばらばらな感じ、「愛の伝説」のこの位置はないだろ。ガラスの涙がラストじゃ、あまりにも救われない。(悲しく美しい曲だが、恋人を崖から突き落とした男の独白)
編集に関してだが、これも日本盤に軍配をあげるか。「サーカスへの誘い」は人殺し、SMまがいのありえない残酷サーカスの呼び込みが歌うと言う設定で、ラストで彼が絶叫する。日本盤はここでカットアウト。海外盤は、そのあとも演奏が続きフェイドアウト。しかし、ここのカットアウトは大変効果的で、当時私は、散々残酷ショーの宣伝をしていた呼び込みが、調子に乗って、そのクライマックスで、とうとう自分自身も後ろからバッサリか?などと想像して、悦に入っていたものだ。そして直後のファンクラブの皆様へ(インストロメンタル)へのつながりが絶妙だった。また、「素敵な欲望」(ピアノ・ロックンロール)は海外盤はフェイドアウト、日本盤はシャウトとともにエンディングのかっこいいピアノまでちゃんと入っている。
結論から言うと、アナログ日本盤のCDデジタルリマスター化を切に望む!そういうこと。