R・シュトラウス「ダフネ」

ベーム指揮 ウィーン交響楽団(LIVE 1964)
ヒルデ・ギューデン
ヴェラ・リトル
フリッツ・ヴンダーリッヒ
ジェームス・キング
ハンス・ブラウン
パウル・シェフラー
クルト・エクヴィルツ
リタ・シュトライヒ

先日、ハイティンク指揮のルチア・ポップ盤が偉い高値が付いていると書いた「ダフネ」であるが(こちら)豪華キャストのベーム指揮のライブ盤が廉価であったので、とりあえず買ってみる。何と言ってもこのオペラはベームに献呈され、1938年にそのベームによって初演が行われた作品だ。そしてこの豪華キャストである。クルト・エクヴィルツ(エクウィルツ)までいる!
しかし、いくら豪華キャストでも、一度ポップで聴いてしまうと、やはりどこか物足りないなあ。
ハイティンクの時には、プログレだ、と書いたが、こっちはあまりそんな雰囲気はない。
いつかハイティンク盤が再発される事を祈って、今はBOXの3曲で我慢するしかないな。

余談ではあるが、クルト・エクウィルツについては、恥ずかしながら勘違いしていた事があって・・・。
そもそも私は、この人の事は、アーノンクール指揮の「マタイ受難曲」(1970)の「福音史家」役で初めて知った事からもわかるように、古楽界では著名なテノールである。なので、漠然と古楽専門なのかな、と思っていたので、ここに名前があって意外な思いをしたのであるが・・・・
なんか記憶の片隅で引っかかっているものがある。クルト・エクウィルツ、クルト・エクウィルツ・・・・・あれ?
カテゴリーまで作ってさんざん書いた、あのベーム最後の日本公演「フィガロの結婚」でクルト・エクウィルツっていなかったっけ?と思って調べ直したら、ドン・クルツィオ役がクルト・エクウィルツではないかっ!!
海外ウィキペディアで調べたら、1957年から1983年までウィーン国立歌劇場のテノール・ブッファを務めた、とある。古楽とオペラの二足のわらじをはいていたのだ。っていうのもおかしな書き方だが、ブッフォと福音史家ではイメージがあんまり違うもので(汗)
というわけで、脇役ながらけっこう録音や映像が残っているのだった。