ブルックナー 交響曲第5番の総括

ブルックナーの個人的なベストと今まで書いてきたが、ベストというにはあまりにも数を挙げ過ぎるので、個人的総括という事で。
今回なるべく聴きなおしをしたが、思い知らされたのが、シューリヒトとクナッパーツブッシュの素晴らしさである。
彼らを除くと、意外にも、現段階ではインバルをベターの筆頭にしておく。
雄大なブル5を構築しようとしてやたら遅いブル5が多い中、抜群の推進力と透徹性は、逆に曲本来の魅力を引き出している。
レーグナーも同様だが、若干速すぎるか。
同じ透徹性でも、古楽器ノンビブラートのヘレヴェッヘはまた一つ次元の違う音楽世界を構築する。


ベスト無しのベター
インバル指揮  フランクフルト放送交響楽団(1987)(こちら
ヘレヴェッヘ指揮 シャンゼリゼ管弦楽団(2009)(こちら
朝比奈隆指揮 東京都交響楽団(1980) (こちら
レーグナー指揮ベルリン放送交響楽団(1983-1984)(こちら
ティントナー指揮 ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団(1996)(こちら
遅いテンポなら
コンヴィチュニー指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(1961)(こちら
ウェルザー=メストを挙げてもいいのだが(こちら)いずれウィーン・フィル盤が出るだろうということで、その時改めて挙げることにする。
大穴(心情的にはベストでもいいのだが(笑)インテンポの演奏をさらに1枚買うという条件で)が
シューリヒト指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1963)(こちら
クナッパーツブッシュの改訂版は大大穴(これも心情的にはベストでもいいのだが(爆)原典版の演奏をさらに1枚買うという条件)で
クナッパーツブッシュ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1956)
クナッパーツブッシュ指揮 ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(1959)(こちら
これは奇跡的名演
参考盤(原典版と改訂版の混合版)で(劇爆)
マタチッチ チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(1970)(こちら
これも世間とは大づれ。