ベルニウスのケルビーニ「レクィエム」

ケルビーニ「レクィエム ハ短調
フリーダー・ベルニウス指揮 シュトゥットガルトホープカペレ(2010)
シュトゥットガルト室内合唱団
フォーレも一段落ということで、再度宗教音楽サイクルに戻るわけだが、トスカニーニで聴いたケルビーニの「レクィエム」を
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2017/06/16/042553
ピリオド演奏でも聴いてみたかったので、評判が良いベルニウス盤を購入していた。ちなみにベルニウスはハイドン・エディションでミサ曲を何曲か聴いている。
トスカニーニがドラマテイックな古典派の音楽としての演奏だとすると、ベルニウスは徹頭徹尾清澄な宗教音楽としての演奏。これは事前にある程度予想はしていたのだが、その予想をはるかに超える美しさで、まるで別の曲のような印象である。
特に合唱が素晴らしく、これでフォーレの「レクイエム」を演奏したらさぞかし素晴らしかろう、と思って調べたが録音がないようだ。ベルニウスは70歳、指揮者としてはまだまだやれるはずなので、将来的にフォーレの「レクイエム」を録音することを願っておこう。