実写版「魔女の宅急便」(2014)

実写版「魔女の宅急便」(2014)
宮崎駿版「魔女の宅急便」を見て、原作の角野栄子さんの「魔女の宅急便」の全巻を読んだ身としては、その角野栄子さんの「魔女の宅急便」の実写化というのは興味があったが、今回やっとレンタルで見ることができた。
ネットでも言われているように「CGが~」とか「歌手の素人芝居が~」とか「その歌手の歌のぶっ込みが~」とか、突っ込みどころはいろいろあるのだが、そこを百歩、いや千歩譲って(笑)俳優陣のがんばりもあって、なかなかにいい映画に仕上がっていると思う。
トンボ役の子が、どこかで見たことがある、と思ったら、普段は見ない「スカッとジャパン」がたまたま目に入った時に、伊藤淳史の背を高くしたような、若くてうまい役者さんがいるなあ、と覚えていた広田亮平くんであった。そういう発見のためにも、今の時期に見れて逆に良かったかもしれない。

サヴァリッシュのワーグナー「ジークフリート」

ワーグナージークフリート
サヴァリッシュ指揮 バイエルン国立歌劇場管弦楽団(1989)
ジークフリート:ルネ・コロ
ブリュンヒルデ:ヒルデガルト・ベーレンス
さすらい人(ヴォータン):ロバート・ヘイル
ミーメ:ヘルムート・ハンプフ
アルベリヒ:エッケハルト・ヴラシハ
ファフナー:クルト・モル
エルダ:ハンナ・シュヴァルツ
森の小鳥:ジュリー・カウフマン

EMI ワーグナー オペラ・ボックスである。
今までもけっこう速めのテンポだったが、これはさらにハイテンポ。今までも何回か書いているが「ジークフリート」は速めのテンポので振る指揮者が多いのは、最終幕のクライマックスまでは一気に駆け抜けたほうがいい、という事なのだろう。それが証拠に第3幕第3場以降はテンポぐっと落ちてたっぷりと聴かせる。
今まで威厳が無いと書いてきたヴォータンのヘイルは、ここではうってかわって堂々たる歌唱で、なぜ前2作でこういうふうに歌わなかったか、と首をかしげざるを得ない。
さて、問題のベーレンスであるが、やはり無理して歌っている感が否めない。
高い音程は力まないと出ないのでボリュームが上がる。他の部分はボリュームが下がる。なので、無意味なボリュームの上下が続くので音楽の流れが非常に悪い。せっかくサヴァリッシュのオケが流麗に流れているのに、もったいない話である。
他の歌手は間然するところが無い。

娘のオープンキャンパス第2弾

本日より泊りがけで、娘は東京の大学のオープンキャンパスへ行く。
今回は先生の引率がつくので、一足早い修学旅行みたいなものだ。
近所にご先祖様の大本山湯島天神があることを教えておいたが、寄る暇はあるか。
東京はゲリラ豪雨がちょっと心配。
オープンキャンパス第3弾は、今週土日に北海道の大学へ奥さん連れで行く予定。

サヴァリッシュのワーグナー「ワルキューレ」

ワーグナーワルキューレ
サヴァリッシュ指揮 バイエルン国立歌劇場管弦楽団(1989)
ジークムント:マンフレート・シェンク
ジークリンデ:ユリア・ヴァラディ
フンディング:クルト・モル
ヴォータン:ロバート・ヘイル
ブリュンヒルデ:ヒルデガルト・ベーレンス
フリッカ:マルヤナ・リポヴシェク
ヴァルトラウテ:コルネリア・ヴルコップフ
ヘルムヴィーゲ:ナンシー・グスタフソン
オルトリンデ:マリアンネ・ザイベル
ゲルヒルデ:アンドレア・トラウポート
シュヴェルトライテ:アンネ・ペレコールネ
ジークルーネ:クリステル・ボルハース
ロスヴァイゼ:グドルン・ヴェヴェツォウ
グリムゲルデ:ビルギット・カルム

EMI ワーグナー オペラ・ボックスである。
私は「指環」の映像はレヴァインのメト盤を所有しているのだが、サヴァリッシュ盤と同じ1989年収録で、フンディングのクルト・モルとブリュンヒルデのヒルデガルト・ベーレンスが重複している。
演奏は「ラインの黄金」と同様にオーソドックスなものだが、正直オーソドックスな方が感動的ではある。
歌手陣は、個人的にはジークムントのマンフレート・シェンクとジークリンデのユリア・ヴァラディの涼やかな声が好感が持てる。
ブリュンヒルデのヒルデガルト・ベーレンスは、正直メト盤ではピンと来なかったが、今回声だけで聴いてみて、この人の歌い方は力みが強く、ビブラート過多なので、聴いていて痛々しさが先に立ちなんか落ち着かないのだ、と気づいた。これに威厳の無いヴォータンが絡む後半は、ちょっと聴いていてつらいものがある。