EGG(1970)

EGG
キーボードトリオであるが、同時代のザ・ナイスとは明らかに違うアプローチである。それもそのはずで、キーボードの Dave Stewart は、NATIONAL HEALTH HATFIELD AND THE NORTH はては、ビル・ブラッフォードのユニット Bruford にも顔を出す等々、筋金入りのカンタベリー派である。音楽的にはほとんど記憶にないが、シンセサイザーも無く、もっと知的で、クールだった印象がある。

Kraftwerk

Kraftwerk (1970)
Kraftwerk 2(1971)
Ralf & Florian (1973)
Kraftwerk
テクノポップの元祖、クラフトワークが、Autobahn (1974)でバカ売れする前までのアルバム。実験色の濃い作品だが、こうした作業を経て、テクノが生まれ、ハウスが生まれてきたと言う、経緯を知るには、大変興味深いアルバムだと思うのだが・・・

Timewind (1975)

Klaus Schulze

1970年代、ジャーマンプログレというのが、けっこうはやったもので、Tangerine Dream が、けっこう人気があった。クラウス・シュルツは、前述したアシュラ・テンペルから、この、タンジェリン・ドリームを経て、ソロになった生粋のジャーマン・プログレだが、タンジェリン・ドリームが、ある程度聴衆にやさしいのに対し、彼は一切妥協しない印象がある。これは、5作目だが、それまでのソロ活動の総決算的な意味合いが強い傑作で、聴く側の理解の可能性を考慮する事が無いかのようで、圧倒的かつ繊細な電子音の洪水である。「時の風」とは、よくもつけたり!である。