ショルティの「パルジファル」

ワーグナーパルジファル
ショルティ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1971 1972)
ルネ・コロ:パルジファル
クリスタ・ルートヴィヒ:クンドリー
ハンス・ホッター:ティトゥレル
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ:アンフォルタス
ゴットロープ・フリック:グルネマンツ
ロバート・ティアー:第1の聖杯騎士
ハインツ・ツェドニク:第3の小姓
ルチア・ポップキリ・テ・カナワ:花の乙女たち

ショルティワーグナー・BOXである。これもスルーするつもりだったが、これだけ残すのもなんだし、せっかくルチア・ポップが出ているので聴いてみる。
これは「マイスタージンガー」以上にウィーンフィルの美しさにおんぶにだっこの演奏で、ウィーンフィルの美しさがなければ、いつも通りのショルティの歌心の無い、音楽の流れの悪い演奏である、とまで言うのは言い過ぎか・・・
そして、この「パルジファル」というオペラは、ワーグナーバイロイト以外での上演を禁じた作品である。ということはあのオケの音がこもるバイロイトでの上演を想定して作曲されているわけで、この録音のように各楽器の前にマイクがあって音を拾って構築した演奏が、ワーグナーの想定した音楽になっているのか、というとはなはだ疑問ではある。
歌手陣は間然するところがない(あいかわらずフィッシャー=ディースカウは悪達者の悪い点が目立つのだが)とくに全盛期であろうルートヴィヒは、本来のメゾとしてのクンドリーのベストの歌唱ではないだろうか。
なんか、クナッパーツブッシュの「パルジファル」を年代順に聞き直したくなってくるな。
そう言えばクナッパーツブッシュの「パルジファル」のBOXが出ていた!もっと早く出して欲しかった。

ショルティの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」

ワーグナーニュルンベルクのマイスタージンガー
ショルティ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1975)
ノーマン・ベイリー:ザックス
ルネ・コロ:ヴァルター
ベルント・ヴァイクルベックメッサー
ハンネローレ・ボーデ:エヴァ
クルト・モルポーグナー
アドルフ・ダラポッツァ:ダーフィト
ユリア・ハマリ:マグダレーネ

ショルティワーグナー・BOXである。当初はスルーするつもりだったが、ショルティはこの録音が気に食わないので、後年再録音した、という話を見て、ショルティが気に食わないのなら聴く価値があるだろう、というへそ曲がり精神で聴いてみる(爆)
今までさんざん「ショルティには歌心が無い」と書いてきたが、この演奏は別人のようだ。そして何よりも、ウィーンフィルの美しさが圧倒的である。
ネット上で「これはショルティマイスタージンガーではなく、デッカとウィーンフィルマイスタージンガーだ」と書いていた人がいたが、そうであるなら、この演奏がショルティらしからぬ、いかにもウィーンフィルらしい雅な歌心に満ちていることもわかるし、ショルティが気に入らなかったので再録音をした、というのもわかる。
歌手陣は間然するところがないが、まさかのヴァイクルのベックメッサーが予想以上に良いのは意外だった。
これは、ショルティ名義のオペラとしては、数少ないのお勧め盤の一つであろう。

 

 

 

娘の文化祭ギタバン部

本日は娘の高校の文化祭で、ギタバン部(軽音部)の演奏があるというので見てきた。
毎日夜中まで勉強しているのに、いつドラムがうまくなったのだ?というぐらい上達している。
私の後ろで、しらない人が「ドラムがうまいなあ」という声が聞こえたので
思わず振り返って「ありがとうございます」と答えてしまった(笑)
曲は、おじさん(おじいさん?)はもうわからない
BUMP OF CHICKEN の 「天体観測」と
ONE OK ROCK の「The Beginning」
演奏中は踊りながら聴いていたので写真を撮る暇がなかったので、直前の映像。

 

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