シューベルト 交響曲第9番「グレート(グレイト)」
フルトヴェングラー指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1950)
ティントナー指揮 シンフォニー・ノヴァ・スコシア(1988)
「ティントナー・ メモリアル・エディション」シリーズ
シューリヒト指揮 南ドイツ放送交響楽団(1960)
それまでクラシックのワゴンセールなどやったことのないスーパーにクラシックのワゴンがあったので、ちょっと覗いてみたら、ワゴンセールではとんと見かけたことのなかったシューリヒトがあるではないか!それも、フルトヴェングラーやティントナーで聴き始めた「グレート」である。シンクロニシティか!?
ちなみに「南ドイツ放送交響楽団」とは、御馴染みの「シュトゥットガルト放送交響楽団」の事らしい。そういえば、同オケでモノのライブもあるそうだが、以前の発掘音源BOXには無かったなあ。
さて、シューベルトの「グレート」は、歌曲の天才シューベルトが、尊敬するベートーヴェン的作品に挑戦した習作に近いもののような気がする。(だから未発表?)
ゆえに、ベートーヴェン的小動機による構築がいまいち巧くいっていず、まるで延々伴奏だけのように聴こえてしまいかねない。
なので、フルトヴェングラーのように、これが文字通りの「大交響曲」なのだという前提で音作りをすると音楽がもたない。
ティントナーやシューリヒトのように、速めのすっきりした演奏の方が曲が生きると思う。
ティントナーはエロイカの時「素朴」と書いてしまったが、実は目立たないながらもシューリヒト並みの絶妙なニュアンス付けだ。
シューリヒトは正にお宝。
クナがとんでもない怪演らしい・・・・聴いてみたい!