プライド 第1巻

一条ゆかり
街中の古本屋を回ったが、3巻までしか入手できなかった。まあ、気に入ったら残りを買うということで。
さて、個人的にはすらすら読める内容ではないので、1巻をよむのにずいぶんかかったが、これは互いが成長するために、互いにとって必要なことをやりあっている、という大変スピリチュアルな物語なのであった(笑)
主人公二人は、どっちにも感上移入できるし、同じくらいどっちも嫌悪できる。読者をとりこにするうまいやり方だ。

ちなみに、主人公の一人史緒が最初のコンクールで歌った時周りから「メゾだ」という声があがっていたが、なるほど、この人がオクタヴィアンをやろうとしているのだ、とわかった。
ウィキペディアによると「声質はドラマチコでソプラノからアルトまでの声域を持つ」とか。こんな人がいたら大変だ!
さらにちなみに、来日したオペラ歌手の名前が、レナート・パロッティとカーティア・ミレーニだったが、レナート・ブルゾン+ルチアーノ・パヴァロッティ、カーティア・リッチャレッリ+ミレッラ・フレーニであろう。顔はそれぞれレナート・ブルゾン、カーティア・リッチャレッリに近い。
パヴァロッティとフレーニの「ラ・ボエーム」はサンフランシスコ・オペラのLDを持っている。1988年ということで、パロッティ、フレーニ共に53歳、ちょっと薹(とう)が立っている(笑い)
PS.
冒頭のコンクールでの萌の史緒に対する「いやがらせ」で史緒がコンクールに落ちた時、史緒が萌を罵倒するが、私はもっと萌が言い返してやればよかったのに、と思ってしまった(笑)