コチシュのバルトーク管弦楽

バルトーク
管弦楽のための協奏曲(2002)
弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽(2008)
ゾルターン・コチシュ指揮 ハンガリー国立フィルハーモニー
バルトークのピアノ曲を聴くために知ったコチシュであるが、デジュ・ランキ、アンドラード・シフとのハンガリー三大若手ピアニストの時代を経て、作曲家や指揮者としても活躍していることを知った。
常々私は「管弦楽のための協奏曲」の通俗性が嫌いだ、と書いてきたが、この演奏は、通俗性が通俗性のまま、嫌な感じを与えない音作りになっている。時間的にはさほどではないが、速めに聴こえる推進力のある演奏で、そこらへんが原因なのだろうか。
弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」も推進力のある演奏で、ヴァイオリン両翼配置なので、ヴァイオリンの掛け合いも良くわかる。
これは、他のコチシュ指揮のバルトークも聴きたくなる。