ベルリオーズ 「ファウスト」からの8つの情景

ベルリオーズ 「ファウスト」からの8つの情景
デュトワ指揮 モントリオール交響楽団&合唱団(1995)
スーザン・グラハム(S)
シュザンヌ・メンツァー(Ms)
ジョン・マーク・エインズリー(T)
フィリップ・ココリノス(Br)
若き日に作曲されたままになっていたこの曲を元に「ファウストの劫罰」が作曲されたとの事。
ネット上では詳しい事が一切わからないので、原語のタイトルからたぶん「ファウストの劫罰」のこの部分にあたるのであろう、というのを調べてみた。なので間違っている可能性はあるがそこはご容赦。

第2部 第4場: 復活祭の歌
第1部 第2場: 農夫たちのロンド
第2部 第7場: エルベ河の河岸
第2部 第6場: ブランデルの鼠の歌
第2部 第6場: メフィストフェレスの蚤の歌
第3部 第11場:子供みたいに、私はおびえている
第4部 第15場: マルグリートのロマンス
第3部 第12場: メフィストフェレスのセレナード

主役のファウストの歌が無い、メフィストフェレステノールである、第8曲の伴奏がギターである等々「ファウストの劫罰」との違いも興味深い。

クリュイタンスのベルリオーズ「ファウストの劫罰」抜粋

ベルリオーズファウストの劫罰」抜粋
クリュイタンス指揮 パリ国立歌劇場管弦楽団 合唱団(1959)
リタ・ゴール(Ms)
ニコライ・ゲッダ(T)
ジェラール・スゼー(Br)
毎度毎度申し訳ないが、例の「オペラ名作名演全集」で、抜粋のため欄外に紹介されていたのがこのクリュイタンス盤で、前回書いたように抜粋のために買うのを控えていた。
しかし「オペラ名作名演全集」で著者は「全曲録音にどうしてしなかったのか!」と叫んでいる。ネット上でも概ね同意見のようで、そんな名盤を聴かずにおれようか。
けっこうたっぷりしたテンポで、流麗な中にも切迫感のある抒情性とでもいうのだろうか、不思議な魅力を持った演奏である。
なので私も言おう。「全曲録音にどうしてしなかったのか!」と
前にも書いたが、クリュイタンスもいつかまとめて聴かなくては。

ミュンシュのベルリオーズ「ファウストの劫罰」

ベルリオーズファウストの劫罰
ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団(1954)
ハーヴァード・グリー・クラブ、ラドクリフ合唱協会(合唱指揮:G.ウォーレス・ウッドワース)
シュザンヌ・ダンコ(S)
デイヴォッド・ポレリ(T)
マルシアル・サンゲル(Br)
ドナルド・グラム(Bs)
マッケンリー・ボートライト(Bs)

当初、こんなにもベルリオーズを聴くつもりではなかった。この「ファウストの劫罰」もプレートル盤のみのはずであった。なぜプレートル盤にしたかというと、例の「オペラ名作名演全集」は一つのオペラに付き二人がそれぞれの推薦版を挙げているのだが、片方がプレートル盤、片方がミュンシュ盤だった。しかしミュンシュ盤がモノラルだったためにプレートル盤を選択したのだ。
しかし、これだけ「ファウストの劫罰」が気に入って各種の録音を聴いてきたのだから、もうモノラルだからと言ってミュンシュ盤を聴かずにはおれなくなった。
で、聴いてみると、いかにもミュンシュらしい怒涛のロマンティシズムで、これもけだし名演であろう。モノラルの末期だけあって、エーリッヒ・クライバーの「ばらの騎士」同様、ステレオに比してもほとんど遜色ない録音の良さだ。モノラルだから、と買い控えていた人がいたら、是非買うべき。
ただし、歌手陣の歌唱が古臭いく時折迫力不足になるのが物足りないと言えば物足りない。

 

ベルリオーズ「ロメオとジュリエット」抜粋2種

ベルリオーズ「ロメオとジュリエット」より抜粋
マゼール指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1957)
ベルリオーズ「ロメオとジュリエット」より抜粋
ジュリーニ指揮 シカゴ交響楽団(1966)
マゼールは「ベルリオーズ名演集」BOX、ジュリーニはクリュイタンスのベルリオーズ「キリストの幼時」のカップリング。
共にオーケストラのみで
序奏(争い、騒動)(ジュリーニ盤のみ)
キャピュレット家の饗宴
愛の妖精の女王マブ(スケルツォ
愛の場面
キャピュレット家の墓地におけるロメオ
という構成。
マゼールは1972年にこの曲の全曲盤をパリ管と行っているが、こちらは未だ20代、カラヤンの対抗馬と目されていたころの若き日のモノラル録音。しかもベルリン・フィル
テンポの振り幅が広く、ニュアンス付けやフレーズの歌わせ方が尋常ではない、若さにまかせてやり倒したような激烈な演奏。ちょっとやりすぎの感もある。しかし、フルトヴェングラーが亡くなって3年目のベルリン・フィルという事もあろうが、フルトヴェングラーがこの曲を演奏したらこうだったのでは?と思わされる。

ジュリーニ盤も非常に美しいロマンティックな演奏だが、さすがにマゼール盤よりは落ち着いている。

デュトワのベルリオーズ「ロメオとジュリエット」

ベルリオーズ「ロメオとジュリエット」
デュトワ指揮 モントリオール交響楽団&合唱団(1985)
フローレンス・クィヴァー(Ms)
アルベルト・キューピド(T)
トム・クラウセ(Bs)
デュトワベルリオーズBOXである。
全体に速めのテンポで、デュトワらしい華麗な音色のまま、けっこう激烈な演奏なのが予想外だった。
演奏はいいのだが、歌手陣の出来がいまいちのような気がする。

カミラ・カベロ

たまたま見つけただが、まだ20歳のカミラ・カベロ。若干ハスキーな美声がたまらんな。秋に発売予定のデビューアルバムがまだ出てないようだが、どんなに歌がうまくても音楽界は今きびしいんだろうな。

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テイラー・スウィフトの新曲

アメリカのいわゆる歌姫達が、いつの頃からソウル系の歌に合わせてストリップまがいのダンスを踊るようになったのかは知らないが(ビヨンセやらブリトニー・スピアーズやら)なんでもかんでも、それになってしまうのはどうかと思う。
以前、カントリー出身のテイラー・スウィフトまでそんなことをやり始めてがっかりしたものだ。
しかし、近頃新曲のPVが発表された。前半がラップ調なのは気に入らないが、映像はSF仕立て、裸っぽいのも出てくるが「ゴースト・イン・ザ・シェル」のスカーレット・ヨハンソンの着ぐるみ感よりよほどいい。この曲をライブでやった時にストリップダンスにならないことを切に祈る。

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