ベルリオーズ「ロメオとジュリエット」抜粋2種

ベルリオーズ「ロメオとジュリエット」より抜粋
マゼール指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1957)
ベルリオーズ「ロメオとジュリエット」より抜粋
ジュリーニ指揮 シカゴ交響楽団(1966)
マゼールは「ベルリオーズ名演集」BOX、ジュリーニはクリュイタンスのベルリオーズ「キリストの幼時」のカップリング。
共にオーケストラのみで
序奏(争い、騒動)(ジュリーニ盤のみ)
キャピュレット家の饗宴
愛の妖精の女王マブ(スケルツォ
愛の場面
キャピュレット家の墓地におけるロメオ
という構成。
マゼールは1972年にこの曲の全曲盤をパリ管と行っているが、こちらは未だ20代、カラヤンの対抗馬と目されていたころの若き日のモノラル録音。しかもベルリン・フィル
テンポの振り幅が広く、ニュアンス付けやフレーズの歌わせ方が尋常ではない、若さにまかせてやり倒したような激烈な演奏。ちょっとやりすぎの感もある。しかし、フルトヴェングラーが亡くなって3年目のベルリン・フィルという事もあろうが、フルトヴェングラーがこの曲を演奏したらこうだったのでは?と思わされる。

ジュリーニ盤も非常に美しいロマンティックな演奏だが、さすがにマゼール盤よりは落ち着いている。