ミュンシュのベルリオーズ「幻想交響曲」3種

先日のミュンシュベルリオーズ「ロメオとジュリエット」は1CDにはおさまらないが2CDでは時間があまる。というわけではないだろうが、幻想交響曲も収録されている(というか、こちらが主か?)
幻想交響曲は最初にミュンシュのパリ管盤(1967)を買い、リヴィング・ステレオBOXを買った為に自動的にミュンシュのボストン交響盤(1954)が手に入り、今回も「ロメオとジュリエット」目当てで買ったらミュンシュのボストン交響盤(1962)が手に入った。偶然とはいえ、こちらから求めていないのに同一指揮者の同一曲が3種あつまる、というのも不思議な話だ。で、せっかくなので聴き比べをしてみる。
ボストン交響盤(1954)は若干荒っぽい迫力がある。
ボストン交響盤(1962)はより精緻でテンポの動きも抑えてあり完成度の高い演奏。
パリ管盤(1967)は、フルトヴェングラーばりのテンポ変化と、トスカニーニばりのヴォリュームコントロールで、激烈かつロマンティックな演奏で、久々に聴いて非常にわくわくした。これが死の前年の演奏だ、という事も驚きである。
三種三様で、好みに応じて選べばいいのだが、順当に行けばパリ管盤が名盤と言える。