ベルリオーズ「ファウストの劫罰」

ベルリオーズ 劇的物語「ファウストの劫罰
ジョルジュ・プレートル指揮 パリ・オペラ座管弦楽団&合唱団(1969)
ジャネット・ベイカー(Ms)
ニコライ・ゲッダ(T)
ガブリエル・バキエ(Br)
Maria Peronne(S)
ピエール・トー(Bs)
ベルリオーズは、あと3作品ほど聴いてゆく予定。
いきなり余談であるが、手塚治虫に「百物語」という作品があり、1971年の雑誌連載時にリアルタイムで読み、その後の単行本も買ったはずである(現在は買い直してある)
日本の戦国時代を背景にしているが、主人公の名前が不破臼人(ふわうすと)であり、小学校6年当時の私でも、これはゲーテの「ファウスト」を下敷きにしたんだな、と想像がついた。なので「ファウスト」って、こんな感じの話なんだな、と思っていた。
で、このベルリオーズの「ファウストの劫罰」であるが、勿論こちらもゲーテの「ファウスト」が元になっている。
本来演奏会形式で演奏されるが、オペラ形式の上演もあるという。
さて、一聴した感想は、ベルリオーズはこの曲から聴くべきだった!という後悔である。この曲が最初だったらベルリオーズに対する印象も随分違ったものになったろう。人によってはこの曲こそベルリオーズの最高傑作だという意見もある。現時点では私もその意見に賛成する。
歌手陣、指揮ともに間然するところがない。これは傑作、かつ名演であろう。