クリュイタンスのグノー「ファウスト」モノラル録音

グノー「ファウスト」モノラル録音
クリュイタンス指揮 パリ・オペラ座管弦楽団&合唱団(1953)
ファウスト/ニコライ・ゲッダ
マルグリート/ビクトリア・デ・ロス・アンヘル
メフィストフェレス/ボリス・クリストフ
ヴァランティン/ジャン・ボルテール
ジーベル/マーサ・アンジェリシ
マルト/ソランジュ・ミシェル
ヴァグネル/ロベール・ジャンテ
クリュイタンス・コレクションである。先日のステレオ録音の5年前のモノラル録音である。
当然のことながらほぼ同じ水準だし、モノラルならではの迫力もあるし、主役3人は5年分声が若い。
特にボリス・クリストフであるが、名歌手なのは間違いないが元々癖が強い。それが歳を取って声量が衰えてくると癖の強さに頼る部分があり(後の同様な名バス、ギャウロフもそうだった)ステレオ録音ではそれが若干耳障りだったが、こちらは許容範囲である。
通常はステレオ録音のみで充分だろうが、こちらのモノラル録音も充分存在意義がある。