銀嶺の覇者(Man Of A Silver Mountain) 1975

パープルをやめた直後のリッチーが、当時やりたかったことを爆発させたという意味では
ブラックモアズナイトに通じる点が多々あるアルバムです。中世趣味丸出しです。
それはいいんですが、ロニー・ジェームズ・ディオ(VO)を得るために、
彼のいた「エルフ」というバンドを丸抱えしたために、リッチーのやりたい音楽と、
他のメンバーの音楽性がしっくりいっていない感じがします。
「エルフ」はどちらかというと、ファンク系だったようです。
ですので、このアルバムの曲が、後述のライブで聴けたときは溜飲が下がりましたね。
その点を考慮すれば、捨てがたい味わいのあるアルバムです。

虹を翔ける覇者(Rainbow Rising)1976

前述のアルバムのせいで、逆にこれが出た時はぶっとびましたよ!(リアル体験者)
これこれ!ぼくらはリッチーにこれを求めていたんだ!という期待をさらに超えた
超名盤でしょう。レインボーをどれか1枚といったら、涙をのんでこれを推します。
なぜ涙をのむか?他もいいんです!
(ちなみに、レインボーはアルバムのたびにメンバーが違います)

レインボー・オン・ステージ 1977

前述のとおり、1stの曲が生まれ変わって聴こえます。
「キャッチ・ザ・レインボー」はプログレとして聴けるかも。
次作収録の名曲「キル・ザ・キング」が既に演奏されています。
やっぱり名盤です。個人的には、2ndとこのアルバムのメンバーがベストかと思っています。

バビロンの城門(Long Live Rockn' Roll)1978

名曲「キル・ザ・キング」「バビロンの城門」収録の、全体的にタイトな印象のアルバムです。
リッチーが半分ぐらいベース弾いてます。個人的にはお気に入りです。
ちなみに、うちの奥さんが昔アルフィーを聴いていたらしいのですが、
「キル・ザ・キング」が「***」に似ているそうで、聴かせて貰ったけど
彼らの気持ちは痛いほどわかる!誰だってこんな曲を一度はやってみたい!

ダウン・トゥ・アース(Down To Earth)1979

パワー・シャウター、グラハム・ボネット参加の唯一のアルバムです。
サウンドはPOPさと、ダイナミックさが少しずつ増えた感じ。
誉め言葉には聴こえないけど、完成度からすると、実はこのアルバムがベストかも
ALL NIGHT LONG はFLUSH AND THE CRUCH にちょっと似てます。
ベースは、ディープパープルのロジャー・グローヴァーがプロデューサー兼任で参加。
でも(ファンですが)レインボーには合ってないと思う。

アイ・サレンダー(Difficult To Cure)1981

これ以降、ボーカルはジョー・リン・ターナー
大胆にPOP色を強めましたが、出来がいいので許します。
ファンの中では賛否両論ですが聴いていて気持ちよければいいのです。

なぜなら、これ以降はあんまり思い入れが無いのでした。
私の場合、基本的にレインボーは、ベースをコピーしていっしょに演奏する気になる曲が
なくなった時点で、もうダメになりました。

孤高のストレンジャー(Stranger In Us All)1995

パープル再結成、脱退等を経て、録音されたアルバムに、
レコード会社が「レインボー」名義を要請。しょうがないかもしれませんが・・・
でも、キャンデス・ナイトは参加してるし(当時、誰だ?このきれいな人は、と思った)
ブラックモアズナイトに通ずる曲もあるし、ハードでタイトだし、まずまずの合格点ではないでしょうか。

ちなみに、リッチーはもうレインボーはやらないでしょう。
キャンデスがあれだけ歌えるようになったら、ハードな曲もブラックモアズナイトでOK!