ヘンデル「王室礼拝堂のための音楽」

王室礼拝堂合唱団 他(2005)
これは載せるタイミングを逸していた記事
先日ブックオフで入手したCDをやっと聴く(こちら
知る人ぞ知る、ヘンデルの教会音楽の最高峰らしいが、さもありなん、こんなに気持ちのいい音楽もそうそう無い。癒される。

イタリア・バロック音楽の調べ

カペラ・イストロポリターナ(1996)
これも載せるタイミングを逸していた記事で、やはりブックオフで入手したCD。
以下の作曲家の、合奏協奏曲等の管弦楽曲が収められている。

ジュゼッペ・サンマルティーニ (1695-1750)
フランチェスコ・ジェミニアーニ (1687-1762)
ピエトロ・アントニオ・ロカテッリ (1695-1764)
アルカンジェロ・コレッリ (1653-1713)
フランチェスコ・ジェミニアーニ (1687-1762)
フランチェスコ・オノフリオ・マンフレディーニ (1684-1762)
トマゾ・ジョヴァンニ・アルビノーニ (1671-1751)

こういうCDを聴くと、バッハに冠された「音楽の父」と言う言葉が、いかに罪深かったかがわかる。
「音楽の父」と言う言葉は、バッハの同時代、そしてそれ以前の作曲家を、聴く価値の無いものとしてばっさりと葬り去ってきた。
何人の人が「音楽の父」と言う言葉を聞いて「バッハを聴けば、あとはハイドンモーツァルトベートーヴェンって聴いていけばいいんだな」と思ったことだろう。
そこに風穴を開けたのが、かの「イ・ムジチ」によるヴィヴァルディの「四季」の大ヒットであった。
昔ほどではないにしろ、ヘンデルをはじめバッハ以外のバロックは、もっと聴かれて然るべきだろう。

ヘンデル宣言

大昔、クラシックを聴き始めの頃、アナログでバッハ全集みたいなシリーズがあった。全部で何枚買わなければならないか、想像もつかなかったが、いつの日かそういうレコードを買って、バッハを全部聴きたいなあ、等と思っていたものだ。
それから幾星霜、バッハで好きな曲はいっぱいある。
マタイ受難曲
ブランデンブルク協奏曲第2番(第1楽章は無敵だ)
小フーガト短調
インヴェンションとシンフォニア
ブランス組曲
タルコフスキーの「惑星ソラリス」でも使用された、コラール前奏曲「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」
等々。
しかし、明らかに偏っているし、自分がバッハの全貌を理解しているとは言い難い。
そんな中、店頭で「ベスト・バッハ100」なる廉価盤をみつけて、とりあえずこれを買っておけば、少年時代の夢に一歩近づけるかな、等と思った。
しかしである。聴いてみるとちっとも面白くないのだ(笑)
ヘンデルの場合、今まで聴いていて面白くなかった事はただの一度も無いのに。
(勿論、面白い曲=名曲では無い事はわかっているのだけれど)
バッハは名曲がいっぱいあるけれど、一般に言われるような絶対的権威をバッハにかぶせる時代は終わったのではないか。
なので、バッハの全曲を制覇するよりは、ヘンデルの全曲(まあ無理だけど)を制覇するほうが、今の自分の正直な気持ちである。
そういう宣言でした(爆)