はみだしっこ(1976〜1981)

三原順
年末に、思い切って本を整理し、古本屋に売った上がりで古本で全巻購入。たぶん20年ぶり以上。かなりの愛読書であったこれの再読を、じつは長い間避けていた。ヘビーな内容もさることながら、リアルタイムでは主人公達がわの立場で読んでいたが、いいかげん大人になった自分が、主人公をとりまく大人たちの立場になってしまって、このマンガをどう受け止めるのか、自信がなかったというか、怖かったのである。(特に7巻あたり)それは杞憂だったようで、順調に読めた。少年少女に対する犯罪が増えて、いかにも社会が病んでいる感じの昨今、またこのマンガが見直されてもいいような気がする。
昔は、主人公達4人のうち、自分は誰かな、などと考えたものだ。グレアムだと思いたいが、器用貧乏、シニカルさで、アンジーが6割がたかもしれない。
PS.わたしはけっこう、アンジーとフー姉さまのエピソードが好きなのだった。