The World Became The World(1974)L'Isola Di Niente(1974)

Premiata Forneria Marconi (PFM)
上が、世界デビュー第2弾の英語盤、下が同時製作されたイタリア語盤(イタリア盤としては3rd)今までと違って、基本的に同じである。ただし、英語盤は、イタリア盤1stの「九月の情景」の再録「甦る世界」を含み、曲順も違う(さすがなのは、英語盤はこの1曲を入れて、ちょうどいい曲順、イタリア語盤は無くてちょうどいい曲順となっていること)今まで程、言葉の違いによる印象の違いは少ない。もうほとんど先達のプログレバンドの影響は見られず(再録「甦る世界」はクリムゾンテイスト満載だが)圧倒的な演奏力に、ただただ聞き惚れるばかり。荘厳なアカペラ混声合唱にはじまり、明るさ、アバンギャルドさ(アレアから加入のベーシストの貢献度はすごい、アレアもいつか聴いてみたい)牧歌的な要素、ポップス的な要素が散りばめられ、めまぐるしく展開してゆく。そんな中「通り過ぎる人々」の、フォークタッッチで、キャッチャーなサビは一服の清涼剤だ。一点の隙も無いPFMサウンドが確立した名盤ではないか?英語盤の「甦る世界」入りバージョンも、これはこれでいい。この中に入ると「甦る世界」もなんかしっくりくる。一般には英語盤があれば足りるのかもしれない。ここから、怒涛の傑作ライブアルバム「クック」へなだれ込み、その後イタリア臭が減ってゆくようなので、(クックについては、以前ちょっと書いたから)私のPFMは、一応ここで終わり。