Village Lanterne

Blackmore's Night
正規盤としては(ライブを抜かして)5thになるのか。3rdあたりから、それまでの中世音楽性やトラディショナル性に、ハードロック的(はてはプログレ的)ダイナミズムを徐々に加えてきたが(その分1st2ndあたりの素朴さが失われてきたのは寂しいが)これはその最たるもの。ただし、元々の音楽性は失われていない(っていうか、全部リッチーの世界だもの)優美な曲とハードエッジな曲の落差が一番激しいアルバムではないだろうか?そのぶんめりはりは効いている。しかしほとんどレインボーに聴こえる曲が増えたってのはどうなんだろう。私的には全然いいのだが、レインボー、パープルを知らないで1stからファンになった人の中には、そろそろ離れていく人が出てきそうでそれが心配。
レインボーの「ストリート・オブ・ドリームス」のカバー、レインボー時代はあまりぴんときてなかったのだが(千葉のお方ごめんなさい)このバージョンでは感動した!しかし、ドイツでのシングルだという「ジャスト・コール・マイ・ネーム」のサビって「ストリート・オブ・ドリームス」に聴こえるのだが・・・リッチー御得意の自作パクリか。ただし、ジョーの参加したボーナストラックの「ストリート・オブ・ドリームス」は余計だった。ただでさえレインボー歴代ボーカリストの中では嫌いな部類のジョーが、どうも声が衰えてる感じで、せっかくキャンディスのみで得られた感動が台無しになった(千葉のお方、返す返すごめんなさい)
何にしても、リッチーとキャンディスがやりたいことを楽しくやってくれれば、私は満足なのだった。