ナルニア国物語(2005)

娘がマク○ナルドのなんとかセットのおまけで、この映画のものをたくさん入手していて、話も分からないのだが、けっこう気に入って遊んでいた。本来なら、あまり食指が動く作品ではなったが、奥さんが、娘のためにレンタルで借りてきたので、せっかくだから見てみる。
「突然異世界へ紛れ込む主人公が当たり前のように英雄になる、それも予言がらみで」というシチュエーションは、SFでもファンタジーでも、古今東西それこそ腐るほどある。それを考慮しても、良く出来た話ではある。分からないところはあっても、まあ原作にはあるんだろうな、とか7巻全部読めば判明するんだろうな。と思えるので許容範囲。ちなみに原作は概要しかしらない。CG技術も、あえて口にすることも忘れるくらい当たり前のように見事である。良くも悪くもディズニー作品。
しかし、それこそ「欧米か!」ではないが、悪はどこまでも邪悪で醜い、とか、キリスト教色が匂ってくるのは、しょうがない事とは分かっているのだけれど、ゲドを知った後ではやはり気に障る点。また、何も考えずに楽しめるかといえば、子どもが見るには戦闘シーンはリアルすぎないか?
しかし、ナルニアの成り立ちの秘密が気になる。原作全部読まんとあかんのかなあ。
フォーン(山羊人間)のタムナス役のジェームズ・マカヴォイは、どこかで見たと思ったら、ドラマ版「砂の惑星Ⅱ」でレト2世を演じていたではないか!彼のプロフィールにあまりレト役のことが出てこないのがちょっと寂しい。
声優陣は白い魔女の大地真央、アスラン(ライオン)の津嘉山正種、狼の遠藤憲一がいつもと変らずいい味であった。シャア少佐もいる(うふふ)パトリック・スチュワートの吹替えで御馴染みの麦人もビーバーで活躍。この人は大塚周夫さんとちょっとかぶるが、その分、彼の役を引き継いでいってくれるのだろう。