ドホナーニのブル6

ブルックナー 交響曲第6番
ドホナーニ指揮クリーヴランド管弦楽団(1991)
第4番のような軟弱さも無く、第5番のような変なテンポの変化も無い。やればできるではないか。なぜ第4番、第5番をこういう風に演奏しなかったのか。
この曲は以前書いたかもしれないが、元々優美とかチャーミングな曲と言われているのだが、それは普通に演奏しても優美でありチャーミングなのであって、それをことさら優美に演奏しようとかチャーミングに演奏しようとかすると、逆効果になってしまう。そういった失敗をする指揮者がけっこう多い。
なので、以前アンドレーエの時に以下のように書いたが
チェリビダッケのように徹底的に緻密に掘り下げた演奏をするか、レーグナーのように速めですっきりした演奏をするか、どちらかに徹底したほうが曲の欠点が目立たないのであるが、アンドレーエはレーグナーのように速いテンポで、さらに小細工無しの、チャーミングさをあえて捨てた直球勝負一気呵成の演奏で、この方法もなかなか効果的である。」
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2015/09/10/045154
ドホナーニは、アンドレーエを緻密にした感じか。