ブリュッヘンのモーツァルトを注文した話から、家にあるモーツァルトの交響曲をいろいろと聴き直していて、そう言えば「アルティメット・モーツァルト(40CD)」の交響曲ってどうだったっけ、と思い出した。
前にも「Timmermanのモーツァルト「レクイエム」」で書いたが
https://hakuasin.hatenablog.com/entry/2017/04/25/051706
仇やおろそかにできないセットなのだが、交響曲は"Ernest Bour"(エルネスト・ブール)という人で南西ドイツ放送交響楽団の主席指揮者で近現代のレパートリーが多いが
モーツァルトやハイドンの交響曲の録音を多く残すなど、古典作品でも引き締まった演奏が評価されている(ウィキペディア)
とある。
で、とりあえず後期3大交響曲を聴き直してみたらこれが悪くないのだ。テンポがちょうど良く(第39番の第1楽章のみ、やや遅いか)古楽器では無いが、ノンビブラートの透明感と柔らかさが同居していて、余計なことをしていないのが実に好ましい(第40番のメヌエットのみ、音価いっぱいに弾かせすぎ)やはり仇やおろそかにできないセットであった。
録音時期とかいっさいわからないのでネットで調べたら、やはり隠れた名盤扱いで、自分だけではなかったことがわかってほっとするが、録音時期は1960年代末から1970年代初頭であろう、ということでそれ以上はわからなかった。意外にもけっこう古い録音であった。
アルティメット・モーツァルトでは、以下の組み合わせで5CDが収録されている。
21,25,28
31,33,35
36,38
39,40
41,29
これと全く同じスタイルで、現在
シンフォニーズ~交響曲コレクション【ゴールデン・クラシック5CDシリーズ】
というのが入手可能だが高値がついている。
また、廉価ながら隠れた名盤が多い「クロドマニア」の
Mozart: Essential Symphonies(4CD)
というのがあるが
25,28,29
33,35,36
38,39
40,41
の組み合わせで、21番と31番が収録されていないが、こちらの方が入手しやすいお値段。