徳川家康の正室は、今川人質時代に娶った(娶らされた)築山殿であるが(後に長男信康が信長の命により切腹した際殺されている)今まで今川の血筋だと漠然と思っていたのだが、今回の大河ドラマで、実は井伊家の血筋だと初めて知った。
しかし、築山殿が菜々緒で家康が阿部サダヲって!すごい配役だな。
フォルスターの バッハ 「ヨハネ受難曲」
バッハ 「ヨハネ受難曲」
カール・フォルスター指揮 ベルリン交響楽団(1961)
フリッツ・ヴンダーリヒ:テノール(福音史家)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ:バリトン(イエス)
エリーザベト・グリュンマー:ソプラノ
クリスタ・ルートヴィヒ:メゾ・ソプラノ
ヨゼフ・トラクセル:テノール
カール・クリスティアン・コーン:バス
リーザ・オットー:ソプラノ
他
ベルリン聖ヘトヴィヒ大聖堂合唱団
カール・フォルスターは、知らなかったが聖ヘドヴィッヒ大聖堂合唱団の指揮者とのこと。1904年生まれだからヨッフムの2歳下、カラヤン、カイルベルトの4歳上ということになる。
しかし、なんと歌手陣の豪華なことか、福音史家がヴンダーリヒである!
第1曲の例の同一音型の伴奏が、かのリヒターより大きい!まるでこちらが主旋律のようだ。これは個人的にうれしい。
合唱の迫力は、メンゲルベルクのマタイに匹敵するし、弦の切込みの鮮やかさも素晴らしい。
今まで聴いてきたヨハネ受難曲はみな素晴らしかったが、これは個人的な好みとしてはモダン楽器によるヨハネ受難曲のベストにしたいほどだ・・・・が、イエスがフィッシャー=ディースカウ・・・・うまくいかないものだ。
エーリッヒ・クライバーの バッハ 「ヨハネ受難曲」
バッハ 「ヨハネ受難曲」
エーリッヒ・クライバー指揮 テアトロ・コロン歌劇場管弦楽団 合唱団(1938)
コロマン・フォン・パタキー:テノール(福音史家)
ヘルベルト・ヤンセン:バリトン(イエス)
Margatita Perkas:ソプラノ
カリン・ブランツェル:アルト
エマニュエル・リスト:バス
ヨハネ受難曲に、マタイのメンゲルベルク盤みたいな濃ゆ~い演奏(笑)がないかな、と思っていたら、ここにあった。
音はあまりよろしくない。マイクの位置が悪いのかなんなのか、オルガンの特定の音が、他の音をかき消さんばかりに大きい。ピッチが安定しない部分もあるし、聴いていてかなりつらい部分もある。
第1曲は、先日のラミン盤よりさらに遅く、おどろおどろしい!
いろいろと問題のある録音であるが、貴重な記録ということは間違いない。
クルト・トーマスの バッハ カンタータ集
バッハ
カンタータ第82番「われは満ち足れり」
カンタータ第51番「すべての地にて歓呼して神を迎えよ」
カンタータ第71番「神はわが王なり」
カンタータ第56番「われは喜びて十字架を担わん」
クルト・トーマス指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(1959)
ヘルマン・プライ:バス(第82番、第56番)
アグネス・ギーベル:ソプラノ(第51番、第71番)
マルガ・ヘフゲン:アルト(第71番)
ハンス=ヨアヒム・ロッチュ:テノール(第71番)
テオ・アダム:バス(第71番)
ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団
「ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団/バッハ名唱集」で、ラミン指揮でないものが、このクルト・トーマス指揮のカンタータ集であるが、第82番を聴いて、え?バス・ソロのみ?珍しくないか?っていうか、やたらいい曲なんだが・・・(プライだし)と思って調べてみたら(以下、ネット情報)
「カンタータ56番と並ぶ、バスのソロカンタータの代表作」
「(第3曲は)バッハの声楽曲中でもポピュラーなもの」
との事!寡聞にして知らなかった。
また第51番は
「多くのカンタータの中でももっとも華やかな曲のひとつ」
第71番は
「バッハの生前に印刷譜が発売された唯一のカンタータとして知名度が高い」
との事なので、ある意味バッハのカンタータ・ベスト・オブ・ベストなのかも知れない。ここで聴けてよかった。
ちなみに、このCDセットでの唯一のステレオ録音。
ラミンの バッハ「マタイ受難曲」
バッハ「マタイ受難曲」
ギュンター・ラミン指揮 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(1941)
カール・エルブ:テノール(福音史家)
ゲルハルト・ヒュッシュ:バリトン(イエス)
ティアナ・レムニッツ:ソプラノ
フリーデル・ベックマン:アルト
ジークフリート・シュルツェ:バス
ライプツィヒ聖トーマス教会合唱団
ラミンの第2次世界大戦中の「マタイ受難曲」であるが、買ってみてわかったが2CDで2時間強である。つまり、かなりの短縮版ということ。
曲自体の省略もあるが、例えばアリアのダ・カーポの前奏と後奏がばっさりカット、みたいなこともある。
1941年のSP復刻ということで、若干針音はするが、音自体がこの時代にしては大変良いので、鑑賞には全く問題がない。
第1曲目の合唱のあと、福音史家のカール・エルブの声の後のイエスの声が、メンゲルベルク盤の崇高なウィレム・ラヴェッリの声でないので、一瞬違和感を感じてしまった。よっぽどメンゲルベルク盤が刷り込まれているのだなあ。しかし、イエスの声に寄り添う弦は切なくも美しい。
こんな風に、どうしてもメンゲルベルク盤と比較してしまうが、合唱の迫力は劣るものの、メンゲルベルク盤の最大の欠点である、アリアの大きなテンポ変化が、こちらは許容範囲なのでその点は安心して聴ける。ただ、テンポが遅すぎる部分があるかな。