阿弖流為・母禮と「嫁いでみてわかった! 神社のひみつ」岡田桃子 その2

先日、こんな事を書いたが
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2016/09/15/050027
本文に
「伝 阿弖流為・母禮の塚」
を建てるきっかけの出来事が記載されていた。
そもそもは、高橋克彦さんの「火怨」を読んでアテルイ・ファンになった若い女性が、ネットで募って人数を集めて、神社の横の首塚があったとされる公園で慰霊祭を行ったことがきっかけだったという!なんと素晴らしい!気軽に行ける距離ならぜひ参加したかったところ。
高橋克彦さんという作家は、ある種「導かれて」作品を書いている、と個人的には思っているので、こういう一般的な影響がある、ということはファンとしてもうれしい。
そうなると、江刺にある藤原経清の墓(五位塚)にも、死ぬまでには行ってみたいなあ。

ケンペのワーグナー「ローエングリン」

ワーグナーローエングリン
ケンペ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1962 1963)
ジェス・トーマス:ローエングリン
エリーザベト・グリュンマー:エルザ
クリスタ・ルートヴィヒ:オルトルート
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ:テルラムント
ゴットロープ・フリック:国王ハインリヒ

EMI ワーグナー オペラ・ボックスである。
以前、ケンペの「トリスタンとイゾルデ」を褒めたことがあったが
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20110102/p1
期待が大きすぎたのか、あまり感動しない。盛り上がる部分はいいのだが、しっとり聴かせる部分のテンポが弛緩して、せっかくの美しいフレーズが死んでしまっている部分がけっこうある。やはり推進力が足りないのか。うーん、ケンペはライブに限るのかなあ。
歌手陣も、例えばクリュンマーは爆裂的に声が出る人なのだが、スタジオ録音のせいなのか、妙に抑え気味だし、ルートヴィヒは悪役としての「圧」が足りない。私の嫌いなフィッシャー=ディースカウについては言わずもがな。ジェス・トーマスは、やはり若干非力だな。