大義なき合流

大義なき解散というが、民進党のほうが大義なき合流ではないか
とにかく安倍政権を倒す、と言っているが、倒した後、国民のために何をしたいのか全く見えてこない。
名を捨てて実をとる、というがそこに国民のため、という視点がない。
左翼、右翼の名を捨てて政権という実を取るというのなら、取ったあとに政党内の意見が統一できるわけがない。
まだ、小池新党のみの方が期待が持てたのに

デュトワのベルリオーズ「レクイエム」

ベルリオーズ「レクイエム」
シャルル・デュトワ指揮 モントリオール交響楽団&合唱団(1997)
ジョン・マーク・エインズリー(T)
昨日、待ち状態である、と書いたのだが、待っている間ベルリオーズの「レクイエム」をいろいろ聴きなおしていたので、せっかくだからとフライングながらデュトワベルリオーズBOXの「レクイエム」を聴いてしまう。
清澄で押しつけがましさのない演奏で、以前ミュンシュの1967年盤を清澄であると書いたのだが、デュトワ盤を聴くと、ミュンシュは清澄であっても押しの強い演奏であることがよくわかる。
だからと言ってこの演奏が物足りないわけではなく、かえってこの曲のチャーミングさが強調された結果になり、この曲の新たな魅力を発見した感じである。

あくまで個人的なベルリオーズ事情

ベルリオーズは、あと3作品ほど聴いてゆく予定」と書いたが
http://hakuasin.hatenablog.com/archive/2017/09/22
その3作品とは
ファウストの劫罰」「キリストの幼時」「トロイアの人々」
であった。
ファウストの劫罰」はプレートル指揮を御紹介済みだが「キリストの幼時」はクリュイタンスで注文済みだが、勘違いして海外発送を注文してしまったのでまだ着かない。
トロイアの人々」は、デュトワ指揮を予定していたが、デュトワベルリオーズBOX(17CD)が出ているので思い切って買ってしまった。これで、ベルリオーズの有名曲は、元々持っているものと聴き比べが可能になった。
しかし、このBOXには「レクイエム」と並ぶベルリオーズの宗教曲「テ・デウム」が収録されていない。なので急遽インバル盤と気になったデニス・キーン盤を購入する事にした。
本来ならば上記の3作品でベルリオーズは一段落のはずだったのに。どうしてこんなにベルリオーズを聴くはめになってしまったのか(笑)
思えば宗教音楽サイクルで3大レクイエムとしてフォーレ、5大レクイエムとしてベルリオーズを聴いてみよう、と言うところから始まって「レクイエム」しか聴かないはずだったのに、フォーレベルリオーズもすっかりはまってしまったようだ。これも運命か(笑)
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2017/06/16/042553
http://hakuasin.hatenablog.com/archive/2017/06/26
ちなみに、当初の予定通り「キリストの幼時」をクリュイタンス盤で聴く事から再開したいので、現在待ち状態。

ベルリオーズ 「クレオパトラの死」

ベルリオーズ カンタータクレオパトラの死」
アレクサンダー・ギブソン指揮 ロンドン交響楽団(1969)
ベルリオーズ 抒情的情景「クレオパトラの死」
ジャネット・ベイカー(Ms)
プレートルのベルリオーズファウストの劫罰」の埋め草的カップリングである。

「3度目の挑戦となるローマ賞の応募作として、カンタータクレオパトラの死」を作曲するが、劇的で過激な内容から審査員たちの顰蹙を買われ、受賞を果たすことが出来ずに終わる」(ウィキペディアより)
といういわくつきの作品。
カンタータとあるが、他に言いようがないのでカンタータと言っているだけで、実際はオペラのワンシーンを切り取ったようなドラマティックな約21分の曲。
ある人が「ローマ賞の受賞を逃したことこそベルリオーズの勲章」と書いていたが、なるほどな、と思った。

ベルリオーズ「ファウストの劫罰」

ベルリオーズ 劇的物語「ファウストの劫罰
ジョルジュ・プレートル指揮 パリ・オペラ座管弦楽団&合唱団(1969)
ジャネット・ベイカー(Ms)
ニコライ・ゲッダ(T)
ガブリエル・バキエ(Br)
Maria Peronne(S)
ピエール・トー(Bs)
ベルリオーズは、あと3作品ほど聴いてゆく予定。
いきなり余談であるが、手塚治虫に「百物語」という作品があり、1971年の雑誌連載時にリアルタイムで読み、その後の単行本も買ったはずである(現在は買い直してある)
日本の戦国時代を背景にしているが、主人公の名前が不破臼人(ふわうすと)であり、小学校6年当時の私でも、これはゲーテの「ファウスト」を下敷きにしたんだな、と想像がついた。なので「ファウスト」って、こんな感じの話なんだな、と思っていた。
で、このベルリオーズの「ファウストの劫罰」であるが、勿論こちらもゲーテの「ファウスト」が元になっている。
本来演奏会形式で演奏されるが、オペラ形式の上演もあるという。
さて、一聴した感想は、ベルリオーズはこの曲から聴くべきだった!という後悔である。この曲が最初だったらベルリオーズに対する印象も随分違ったものになったろう。人によってはこの曲こそベルリオーズの最高傑作だという意見もある。現時点では私もその意見に賛成する。
歌手陣、指揮ともに間然するところがない。これは傑作、かつ名演であろう。