ラロ「イスの王様」のあらすじ

昨日の「イスの王様」のあらすじを書くのを忘れていた(汗)

ブリュターニュ地方の海岸都市イスは堤防で海から守られ、水門の鍵は王が管理している。
長年の戦争相手のカルナック王子との和平の条件が、王女マルガレードとの政略結婚。
王女マルガレードは、姉のローゼンとともに、戦争で行方不明になった幼馴染のミリオを愛しているが、お互いにその事は知らない。
結婚の為、カルナックがやってくる直前、ミリオが帰還、カルナックがやってくるがマルガレードは結婚を拒み、怒ったカルナックは戦争再開を宣言。しかし、ミリオが愛しているのはローゼンだった。
イスの王はミリオに勝利の暁にはローゼンとの結婚を許すと宣言。ミリオは勝利しカルナックを捕えて帰還する。
嫉妬に狂ったマルガレードは、王の鍵を盗んでカルナックに水門を開くよう持ちかける。
ミリオとローゼンの結婚式のあと、カルナックは水門を開くが、見つけたミリオに殺される。
丘へ逃げだしたイスの人々。マルガレードは激しく後悔し、その身を人身御供として海に捧げて海を鎮める。

うーん、なんかカルナック王子が一方的に理不尽にかわいそうな気がするのは私だけか?

 

クリュイタンスのラロ「イスの王様」

ラロ 歌劇「イスの王様」(モノラル)
クリュイタンス指揮 フランス国立放送管弦楽団&合唱団(1957)
ローゼン/ジャニーヌ・ミショー
マルガレード/リタ・ゴール
ミリオ/アンリ・ルゲイ
カルナック/ジャン・ボルテール
イスの王様/ピエール・サビニョール
サン・コランタン/ジャック・マリス
ジャエル/セルジェ・ラリエ

クリュイタンス・コレクションである。バスク系スペイン人の祖父をもつラロという作曲家も名前は知っていてもなかなか聴く機会がなかった。スペイン交響曲あたりはどっかで耳にしている気はするんだが。と思ったら、以前、シェリングチャイコン収録の2CDのカップリングがブラコンと書いたが
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2012/11/14/050840
実は、スペイン交響曲カップリングだった・・・・後でまた聴いてみるか。
このオペラはブルターニュ地方の伝説を基にしている。思いっきりケルトではないか!!知っていたらもっと早く聴いていたのに。

ウィキペディアによると
『ラルース世界音楽事典』は「この作品はブルターニュ地方の伝説に着想を得ており、伝承と民謡を豊かな優雅さと魅惑と色彩とをもって活用している。フランス・オペラにおいて最も表現に無駄が無く、最も高貴な作品の一つとされている。恐らくそのためにオペラ座での上演が難しく、この劇場で取り上げられるまで半世紀の間待たねばならなかった」さらに「ブルターニュ地方の民謡の美しい調べに寄せてこの曲を書くことによりフランス・オペラに、言葉の詩的な意味での健全で民衆的な作品を残したのである」と解説している。

とあるが、個人的にはあられもないラテン系の激烈さをフランス・オペラにぶち込んだ感じで、その突き抜けた感じが逆に気持ちいい。ワーグナーの影響も楽しめる。

ファースト・ガンダム、カイ・シデン役の古川登志夫さんが

以前こんな事を書いたりしてるが
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2015/11/16/044627
本当に「カイとミハルのエピソード」が大好きなのであるが、カイ・シデン役の古川登志夫さんが、この第28話だけ台本をとっておいた、というエピソードが話題である。

 

 

これは、本当に感涙ものだ!!!!!

アンゲルブレヒト、クレスパンのフォーレ 歌劇「ペネロープ」(1956)

フォーレ 歌劇「ペネロープ」
デジレ=エミール・アンゲルブレシュト指揮 フランス国立放送管弦楽団(1956)
ジーヌ・クレスパン(S)
ラウル・ジョバン(T)
クリスティアーヌ・ゲイロー(Ms)
フランソワーズ・オジュア(S)
ジュヌヴィエーヴ・マコー(Ms)
ニコール・ロバン(Br)

グノー・エディションのオペラ・アリア集でクレスパンの名が出て思い出した。

以前「お目当てにしているクレスパンの歌うアンゲルブレシュト盤がえらい高値が付いている」と書いたフォーレの歌劇「ペネロープ」であるが
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2017/07/14/045318
以前久々に調べたら、入手しやすい価格になっていたので購入していたのだが、聴くきっかけがなくて、随分たってしまった・・・・・1956年だからステレオかと思ったらモノラルだった。しかも、以前買った1951年盤より若干音が悪い・・・・(拍手が聴こえるのでライブ録音)
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2017/08/31/045808
1951年盤を買っておいてよかった。
しかし、クレスパンは圧倒的である。以前、クリュイタンスの「カルメン
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2018/04/11/045922
でドン・ホセを演じていたジョバンも絶好調で、歌手陣はこの1956年盤の方に軍配が上がる。