クリュイタンスのラロ「イスの王様」

ラロ 歌劇「イスの王様」(モノラル)
クリュイタンス指揮 フランス国立放送管弦楽団&合唱団(1957)
ローゼン/ジャニーヌ・ミショー
マルガレード/リタ・ゴール
ミリオ/アンリ・ルゲイ
カルナック/ジャン・ボルテール
イスの王様/ピエール・サビニョール
サン・コランタン/ジャック・マリス
ジャエル/セルジェ・ラリエ

クリュイタンス・コレクションである。バスク系スペイン人の祖父をもつラロという作曲家も名前は知っていてもなかなか聴く機会がなかった。スペイン交響曲あたりはどっかで耳にしている気はするんだが。と思ったら、以前、シェリングチャイコン収録の2CDのカップリングがブラコンと書いたが
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2012/11/14/050840
実は、スペイン交響曲カップリングだった・・・・後でまた聴いてみるか。
このオペラはブルターニュ地方の伝説を基にしている。思いっきりケルトではないか!!知っていたらもっと早く聴いていたのに。

ウィキペディアによると
『ラルース世界音楽事典』は「この作品はブルターニュ地方の伝説に着想を得ており、伝承と民謡を豊かな優雅さと魅惑と色彩とをもって活用している。フランス・オペラにおいて最も表現に無駄が無く、最も高貴な作品の一つとされている。恐らくそのためにオペラ座での上演が難しく、この劇場で取り上げられるまで半世紀の間待たねばならなかった」さらに「ブルターニュ地方の民謡の美しい調べに寄せてこの曲を書くことによりフランス・オペラに、言葉の詩的な意味での健全で民衆的な作品を残したのである」と解説している。

とあるが、個人的にはあられもないラテン系の激烈さをフランス・オペラにぶち込んだ感じで、その突き抜けた感じが逆に気持ちいい。ワーグナーの影響も楽しめる。