SWEETNIGHTER(1973)

WEATHER REPORT
ウェザーリポートの3枚目である。そろそろ音楽性が変わってきた。なんかエレクトリック・マイルス的な感じがする。そもそも、ザヴィヌル(キーボード)ショーター(サックス)は、ちょうどエレクトリック移行期のマイルスバンド出身だが、先祖帰りか?
元々上の2人とベースのヴィトゥスの3頭バンドだったウェザーだが、音楽性の変化に相容れないヴィトゥスはこの後脱退。ベースは名手アルフォンソ・ジョンソンを経て天才ジャコ・パストリアスへ続く。上記2人はヴィトゥスにエレキ・ベースを弾かせようとしたらしいが、ここらへんからアコースティック向きの音楽ではなくなっているのは確かである。しかし、あくまでアコースティックにこだわったヴィトゥスの気持ちもよく分かる。私は前2作のアコースティックベースと他の2人の3つ巴の感じが好きなので、もうちょっと前2作の感じで続かなかったかな、と思ったりもする。
それでも民族音楽(アフリカ)的要素とフリーキーな要素が上手くマッチしている好アルバムではないか?