クナッパーツブッシュの1950年1月30日のベルリンフィルのコンサート

クナッパーツブッシュの1950年1月30日のベルリンフィルのコンサートをまるごと納めたCDを買う。なぜならシューベルトの未完成が入っており、クナの未完成は聞いたことが無かったからだ。イントロのなんとテンポの遅いこと、しかしいつのまにか、通常のテンポになっている。そして再現部でまた遅いテンポ、いつテンポが変わったのか分からないほどの、息の長いアッチェランドなのか?両楽章とも各楽器のニュアンスの深さは尋常でない。シューベルトというより、ベートーベンのようである。しかし静謐さも失われていない。いかんなあ。この人の演奏を聴くと、どの作曲家でも、この人が実は一番なのか?と思ってしまう。このCDに入っている他の曲についてはのちほど。
あと、ウィンナワルツ等が入っている盤を購入(正規録音)。昔、ウィンナワルツ中心、「くるみ割り人形」やシューベルトの「軍隊行進曲」等を収録の2種のアナログ盤があったと記憶しているが、このCDは取捨選択盤であろう。ちゃんと全部出して欲しい。いつか出るとは思うが、クナの「くるみ割り人形」は笑ってしまうほどの絶品であった。早くまた聴きたい。今回買ったものについてものちほど。
ラフマニノフ探しのついでに、懐かしい「コンドラシン指揮アルゲリッチ:ピアノ」のチャイコフスキーのピアノ協奏曲を購入。アナログ盤発売当時、帯の文句が「その時ピアノは火を吹いた!」である。そんなのにのせられて購入してしまったのだから、私もけっこうミーハーであるが、演奏は帯にたがわず絶品であった。