ベートーヴェン交響曲第7番

クナッパーツブッシュ指揮 ベルリン国立歌劇場管弦楽団(1929)
例の大全集である。クナのベト7があったっけかなあと調べたら入っていた。1929年のSP復刻と言うことでさすがに音は貧しいが、クナらしさは全開でアンサンブルの乱れをものともしない強引な指揮ぶりが楽しめる。最終楽章などクライバーのお株を奪わんばかりのスピード感である。もしフルトヴェングラーがアッチェレランドの指揮者としたらクナはリタルダンドの指揮者かもしれない。急ブレーキのようなリタルダンドから生まれる陶酔感は彼独特のものだろう。
ちなみに最終楽章はアイルランド民謡から旋律がとられている事を初めて知った。やはりケルトか。