ヴェルディ「エルナーニ」

モリナーリ=プラデッリ指揮 トリエステヴェルディ 歌劇場管弦楽団(1979)
ジョルジョ・メリーギ:エルナーニ
マーラ・ザンピエーリ:ドンナ・エルヴィラ
ピエロ・カップッチッリ:ドン・カルロ
「イ・ロンバルディ」に続くヴェルディのオペラ第5作目である。原作はヴィクトル・ユーゴーの「エルナニ」
ヴェルディはスカラ座からのおしつけ台本を嫌い、ライバルのヴェネツィアフェニーチェ劇場と、台本の決定権を含めた契約を結んだ。つまり、ヴェルディが初めて自分で題材を選べる事になった、その記念すべき1作目である
しかし、ストーリー的には「荒唐無稽」されるとおり、かなり破綻しており(善玉なんだか悪玉なんだかさっぱりわからん)まとめきれないので、下記サイトをどうぞ。
ttp://and.or.tv/operaoperetta/44.htm。
チェルケッテイ盤等、気になる録音もあったのだが、せっかくだから最近知ったザンピエーリで購入。
が、音はあまりよろしくない。雑音の感じから、客席に直接テープレコーダーを置いて録ったのかもしれない。2幕途中から3幕にかけて、明らかにマイクの位置が変わり、歌が遠くなってしまう。別の日に別の席で録ったものをつなげたか?それ以外の部分は、海賊盤としては音がいい部類にはいるだろう。
連作期のヴェルディを聴くと、この当時はいかにヴェルディがメロディを重視していたかわかる。そして、やはり「ナブッコ」的な合唱がある。
メンバーもザンピエーリをはじめ申し分ない。