ヴェルディ「アイーダ」

アバド指揮  ミラノ・スカラ座管弦楽団(1981)
カーティア・リッチャレッリ:アイーダ
プラシド・ドミンゴ:ラメダス
エレーナ・オブラスツォワ:アムネリス
レオ・ヌッチ:アモナスロ
ニコライ・ギャウロフ:ランフィス
ルッジェーロ・ライモンディ:エジプト国王)
ルチア・ヴァレンティーニ=テッラーニ:巫女
使者:ピエロ・デ=パルマ

ミラノ・スカラ座/ヴェルディ・ボックスである。
個人的な好みを横におけば、これ以上無いぐらいの豪華な布陣である。ルチア・ヴァレンティーニ=テッラーニを巫女に使う贅沢さ!
リッチャレッリは当時ゴージャスな雰囲気の美人ソプラノで有名だったが、へそ曲がりな私は、そういう人こそ聴かず嫌い(爆)なのでちゃんと聴くのは今回が初めて。
さて、今までアバドは褒めてきたがこれはまずい。これは「アイーダ」の指揮法ではない。センチメンタルに過ぎるし、音楽の流れも良くない。1981年にしてはオケの音がこもり気味なのも影響しているかもしれない。
以前「なんでもかんでもドミンゴというのはいかがなものか」と書いた事があるが、これはその典型。ドミンゴはラダメスの柄ではないし、バリトン上がりの音程の不安定さがもろに出ている。
リッチャレッリは中音部は抑制を効かせすぎで、高音部は絶叫調で耳障りである。
ブラスツォワは名メゾだが、ラダメスをアイーダを争う王女にしてはおばさん声すぎる。アムネリスはヴァレンティーニ=テッラーニでもよかったのでは?
ギャウロフはやはりヨタってきた。
合格点はヌッチとヴァレンティーニ=テッラーニのみか。あ、デ=パルマはいつもどおりの安定した脇役ぶり。