クナの「パルジファル」1956年

ワーグナーパルジファル
クナッパーツブッシュ指揮 バイロイト祝祭管弦楽団(1956)
パルシファル:ラモン・ヴィナイ
グルネマンツ:ヨーゼフ・グラインドル
クンドリー:マルタ・メードル
アンフォルタス:ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ
ティトゥレル:ハンス・ホッター
クリングゾール:トニ・ブランケンハイム
1957年盤ほどではないが、こちらも音があまりよろしくない。
ヴィナイは1957年盤よりさらに聴きづらい。
フィッシャー=ディースカウにとって、アンフォルタスはキーが低いのではないか?

彼にとって低い音域で声を張ろうとしているから、やはりこれも聴きづらい。

第3幕なぞシャウト状態だ。

彼は未だ発売されていない1955年盤でもハンス・ホッターとダブルキャストでアンフォルタスを歌っているので、もし今後1955年盤が発売されるなら、ハンス・ホッターの方であって欲しいものだ。
クナはやはり後半になるまで音の流れが悪い。

1954年盤はあんなに流れがいいことを考えると、やはり1956年~1958年は、自分のパルジファルをいったん解体していた時期なんだと思う。
第3幕はさすがに感動的だった(フィッシャー=ディースカウが歌ってない部分ね)