横山 まさみち「奥州藤原四代」
今東光氏の「蒼き蝦夷の血」を原作とする漫画である。
先日最終巻である第3巻がえらく高値が付いていると書いたが
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2013/05/13/044506
第1巻のユーズドをあらためてちゃんと見てみたら「全3巻セット」というのがまあまあの値段で出ていた!見過ごすところだった。
で買ってみたのだが、秀衡編がやたら短いので、単なる史実をなぞっているのに近い。さらに原作では平泉滅亡まで行っていないのに、こちらは平泉滅亡まで行っているので、その期間の分を短い中に詰め込んでいるので、結果的にさらに内容が薄くなる。これは竜頭蛇尾のそしりを免れまい。
今東光氏のが泰衡をどのように描いて平泉滅亡を描こうとしたかはわからないが、こちらの泰衡は一般的な評価通りの愚者であるのも気に入らない。
以前コンビニ本が途中までの分で、先が出ないのか?と書いたが、これは出さないのが正解なんだろうと思ってしまった。