クイケンの「フィガロの結婚」

モーツァルトフィガロの結婚
クイケン指揮 ラ・プティット・バンド(1998)
フーブ・クレセンス(伯爵)
パトリツィア・ビッチーレ(伯爵夫人)
ウェルナー・ヴァン・メヘレンフィガロ
クリスティアーネ・エルツェ(スザンナ)
モニカ・グロープ(ケルビーノ)
ベアトリース・クラモアクス(マルチェリーナ)
ハリー・ファン・デル・カンプ(バルトロ)
イヴ・セレンス(バジリオ)
マリー・クイケン(バルバリーナ)
モーツァルト170CDである。
古楽器らしいノン・ビブラートであるが、かなりレガートがきつい。リズムもなんかもたっている。しかし、このリズムがノン・ビブラートときつめのレガートと妙に相性がいい。これはこれで新しい魅力。
歌手陣はまあ、及第点であろうが、あえて言うなら古楽器はピッチが半音低いので、指定どおりマルチェリーナはアルトに、フィガロはバスに歌わせるべき。
また、伯爵もバルトロも美声過ぎて悪役臭くない。
マリー・クイケンクイケンの娘だそうだが、なかなかに可憐な声で他も聴いてみたくなる。