ティントナーのディーリアス

ティントナー・メモリアル・エディション Vol10
ティントナー指揮 シンフォニー・ノヴァ・スコシア(1991)
フィリップ・ジョキッチ(Vn)

最近はアンビエント系という事で、サティを聴いているのだが、以前勝手に
アンビエント・ミュージックの先駆け」と書いた
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2017/09/04/045641

ディーリアスも気になっていた。
調べたらなんと、かのティントナーによるヴァイオリン協奏曲を含む管弦楽曲集が出ていた!収録曲は以下の通り。

歌劇「イルメリン」序曲
歌劇「コアンガ」ラ・カリンダ
楽園への小道(歌劇「村のロメオとジュリエット」より間奏曲)
歌劇「フェニモアとジェルダ」間奏曲(フェンビー編曲)
ヴァイオリン協奏曲
管弦楽のための2つの小品
  「春、かっこうの初音を聞きて」
  「川辺の夏の夜」
そりすべり

アニー・ハズラムも歌っていた
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2017/09/01/045306
「ラ・カリンダ」が収録されているのがうれしい。
(ちなみに、こっちにサティのジムノペティが入っていたのを失念していて聴きなおした(汗))

この人の音楽は、あられもない無垢な寂寥感を持った美しさ、とでもいうのだろうか。イギリスに生まれ、若きに日にはアメリカで黒人霊歌の影響を受け、ドイツで音楽教育を受け、ワーグナーグリーグの影響を受け、生涯フランスで作曲家活動をした、という無国籍というか、無流派というか、本当に何にも属さない唯一無比のスタイルである。
これは、これからもどんどん聴いていきたい作曲家である。
しかし、予感であるが、この人も指揮者を選ぶ作曲家のような気がする。ティントナーの自然流は個人的には非常にディーリアスと相性が良い気がするが、はたして他の指揮者はどうか・・・・?