ハイドン オラトリオ「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」

ニコル・マット指揮
マンハイム・プファルツ選帝候室内管弦楽団 ヨーロッパ室内合唱団(2002)
トラ・ラビツケ(sp)
ガブリエレ・ヴンダラー(at)
ダニエル・サンズ(tn)
クリフトフ・フィシェサー(bs)
ハイドン・エディションである。ニコル・マットという人は、最近いろいろと目に留まるので気になっていたが、ここで聴けてうれしい。
さて、「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」と言えば個人的にはシュッツなのだが
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20040724/p1
ハイドンの同曲も、同じぐらい有名だとか。本来管弦楽曲として作曲後に、弦楽四重奏版とオラトリオ版を作ったとのこと。
ピリオド演奏にしてはテンポが遅めで、おや?と思ったが、これはこれで新鮮。この指揮者がもともと遅いテンポをとる人なのか、この曲の秘められたるロマンティシズムの表現のために遅いテンポをとったのかは、現時点では定かでない。
この曲も実に美しいなあ。エステルハージ公から独立する直前の曲だが、なんかハイドンは壮年期のほうがいいなあ。

ハイドン オラトリオ「トビアの帰還」

ハイドン オラトリオ「トビアの帰還」
フェレンツ・ツェケレス指揮 ハンガリー国立管弦楽団(1971)
Veronika Kincses(sp)
Magda Kalmar(sp)
Attila Fulop(tn)
Zsolt Bende(br)
Klara Takacs(alt)
ブダペストマドリガル合唱団

ハイドン・エディションである。
旧約聖書外典の「トビト記」を題材としたハイドン壮年期の作品で、そのドラマティックさゆえに近年再評価されてきているらしい。このツェケレス盤は世界初録音と思われる。
確かにドラマティックであるが、それよりも何よりも、なんと美しい音楽であることか。
この曲の初版(1775年)は、以前書いた「シュトゥルム・ウント・ドラング期(疾風怒濤期)」
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2014/09/25/050029
の直後にあたる(合唱曲を2曲追加した改訂版が1784年)のでその関連もあるのかもしれない。
指揮者も歌手も、まったく知らないのだが、のびやか、かつ清澄な演奏、歌唱で、これは隠れた名盤ではないか。

Chocolat & Akito meets The Mattson 2 "SAKURA"

Chocolat & Akito meets The Mattson 2 "SAKURA"

昨日、青森市への出張の社有車のラジオから聞こえてきた曲。
申し訳ないが、この人たちのことは全く知らなかった。
ジャンルは、何になるのかは知らないが、私にとっては、おしゃれで美しいジャズ・ロック、ラテン系プログレである。

 

ベームのハイドン「四季」

ハイドン オラトリオ「四季」
カール・ベーム指揮 ウィーン交響楽団(1967)
グンドラ・ヤノヴィッツ:ハンネ(ソプラノ)
ペーター・シュライアー:ルーカス(テノール
マルッティ・タルヴェラ:シモン(バス)
「もう1種類ぐらい聞きたい」と以前書いた「四季」であるが
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2017/03/28/045646
なんと、ヤノヴィッツが歌う録音があった!それもベームである!
かなり気合が入った演奏で、個人的にはハイドンはもっとおおらかであってほしいが、こういうベートーヴェンのようなハイドンも、たぶん受け入れやすい人は多いと思う。
歌手陣はさすがに3人とも間然するところがない。

ゲンネンヴァインの「四季」

ハイドン オラトリオ「四季」
ゲンネンヴァイン指揮 ルートヴィヒスブルク音楽祭管弦楽団(1975)
ヘレン・ドナート:ソプラノ
アダルベルト・クラウス:テノール
クルト・ヴィドマー:バス
ハイドン・ポートレイトとハイドン・エディションの「四季」が、まさかのゲンネンヴァインかぶりだった・・・「天地創造」が良かったから、これ1種類でもいいのかもしれないが、最低でももう1種類ぐらい聞きたいところ。
それはさておき「四季」は、通常のオラトリオと違い、聖書等から題材をとったものではなく、四季における農民生活を描いたものとか。その分世俗的なので「天地創造」より親しみやすい音楽である。驚愕交響曲が引用されているので、それこそびっくりであった。

狸小路のうた

テレビで札幌の狸小路の映像をみた。「狸小路」という看板文字を見て、突然脳裏に蘇ってきたのが「1丁目から8丁目」という「狸小路のうた」であった。
何を隠そう、私は物心がついたころから小学校5年まで札幌市民であった。45年以上も前の話である。今の札幌市民は、この歌を知っているのだろうか。