ゲンネンヴァインの「天地創造」

ハイドン オラトリオ「天地創造
ゲンネンヴァイン指揮 ルートヴィヒスブルク音楽祭管弦楽団(1970)
ヘレン・ドナート:ソプラノ
アダルベルト・クラウス:テノール
クルト・ヴィドマー:バス

ハイドン・エディションである。ゲンネンヴァインは寡聞ながら知らなかったが、合唱指揮者出身とのこと。ボリューム・コントロールが細かかったりと、けっこうドラマティックな音作りで、正直言ってカイルベルト盤より楽しめる演奏。

カイルベルトの「天地創造」

ハイドン オラトリオ「天地創造
カイルベルト指揮 ケルン放送交響楽団&合唱団(1957)
アンネリース・クッパー:ソプラノ(ガブリエル)
ヨゼフ・トラクセル:テノールウリエル
ヨゼフ・グラインドル:バス(ラファエル)
ヴァルター・ベリー:バス(アダム)
ハイドン・ポートレイトである。
カイルベルトは彼らしい楷書のような音作りで、録音は古いがこの曲がどんな曲かを理解するには充分な演奏だといえる。
今回ネットで、ハイドンの音楽は「非常に簡単に主和音へ解決する」と書いている方がいた。これは目からうろこである。
これがハイドンの音楽を明快にしつつも、余韻があまりない、という結果を引き起こしていたのだ。なので、深みがある音楽もなんだか物足りない・・・もちろん、この時代に彼が当時の聴衆(もしくはエステルハージ侯)の事を考えて、こういうスタイルに達したのだろうが、現在の、同時代のモーツァルトあたりとの人気の差は、ここらへんからきているのだろう。

ハイドンの宗教曲

だいぶ前に
ハイドンの「天地創造」「四季」を聴くために「ハイドン・ポートレイト」を買ったとか
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2014/10/07/045424
ハイドンは「天地創造」「四季」の他にもけっこうオラトリオを始めとする宗教音楽があるが、いずれ腰を落ち着けて聴いてみるつもり、とか書いていたが
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2014/10/07/045424
今回、バッハの宗教曲をずっと聴いてきたので、その勢いでハイドンの宗教曲を聴いてみようと思う。(「ハイドン・ポートレイト」と「ハイドン・エディション」)

ヘレヴェッヘのバッハ「マニフィカト」

バッハ「マニフィカト」
ヘレヴェッヘ指揮シャペル・ロワイヤルコレギウム・ヴォカーレ(1990)
バーバラ・シュリック:ソプラノ
アニェス・メロン:ソプラノ
ジェラール・レーヌ:カウンターテノール
ハワード・クルック:テノール
ペーター・コーイ:バス
以前、ラミンの「マニフィカト」で、「いずれもっと音の良い録音を聴きたい」と書いたが
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2017/02/08/050509
ヘレヴェッヘ盤を購入した。
ヘレヴェッヘらしい、透徹性に満ちた美しい演奏で、「マニフィカト」の演奏を全て聴いたわけではないのだが、これ1枚あれば、他にいらないのではないか、とまで思わせる。

これで、バッハサイクルも一段落。