ニコル・マットの ブルックナー ミサ曲第1番ニ短調

ブルックナー ミサ曲第1番ニ短調
ニコル・マット指揮 ヴュルテンベルクフィルハーモニー管弦楽団(2003)
イザベラ・ミュラー=カント(ソプラノ)
アイベ・メールマン(メゾ・ソプラノ)
ダニエル・サンス(テノール
クリストフ・フィシェッサー(バス)
ヨーロッパ室内合唱団
ブルックナーのミサ曲全集であるが、この第1番のみレーグナーではない。2番、3番、テ・デウムを録音しているのだから、当然1番も録音の予定はあったと思うが、録音時期をみるとやはり東ドイツ崩壊の影響では?と想像がつく。
ニコル・マットは、モーツァルトハイドンメンデルスゾーンの宗教曲でさんざんお世話になった。この人にははずれはない。
さて、作曲時期は交響曲第0番のころなので、かなり若々しい意欲作になっている。
不安定な半音階的メロディで始まり、宗教曲というよりは交響曲的な盛り上がりを持っている。と思いきや、それは前半3分の1ぐらいで、残りは通常の宗教曲に落ち着いた感じ。